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AI・DX 2026.04.06 公開 読了 14分

DX推進度で営業先を選ぶ新時代:IT営業の戦略を根本から変える方法

「DXに積極的な企業にIT製品を売り込めばいい」と思っていませんか? 実はその逆で、DX推進度が低い企業こそ最大のビジネスチャンスを秘めています。本記事では、DX推進度を5段階で理解し、レベル別に最適な営業戦略を設計する方法を徹底解説します。

DX推進度で変わる営業戦略 IT営業を根本から変える新しいアプローチ

この記事の結論

DX推進度を営業先選定の基準に加えることで、IT投資意欲の高い企業を効率的に見つけられます。業種・規模に加えてDX成熟度というレイヤーを重ねることで、従来の営業リストの精度を飛躍的に高められます。

1 DX推進度とは?営業に使える理由

DX推進度とは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進捗度合いを示す指標です。ListGeneでは、企業のWebサイトやテクノロジースタック、採用情報などをAIが分析し、5段階のDX推進度を自動判定しています。

従来の営業リストでは「業種」「規模」「地域」でしかターゲットを絞れませんでしたが、DX推進度を加えることで「そのITサービスを必要としている可能性が高い企業」をピンポイントで見つけられるようになります。

DX推進度が営業に有効なデータ

2.7倍

DX推進度フィルター使用時のアポ率向上

42%

日本企業のDX推進度が「消極的以下」の割合

65%

DX未着手企業の「IT導入を検討中」の回答率

従来の営業手法では「業界 × 規模」でリストを作り、上から順番にアプローチしていました。DX推進度という軸を加えることで、「今まさにITソリューションを必要としている企業」を科学的に見つけ出すことが可能になります。

2 DX推進度5段階の詳細解説

ListGeneが判定するDX推進度の5段階を、それぞれ詳しく解説します。

  • 1
    レベル1:未着手
    Webサイトが存在しない、または極めて古い。メールアドレスがフリーメール。業務はほぼ紙・電話・FAXで完結。ITリテラシーが低く、導入支援が手厚く必要。
  • 2
    レベル2:消極的
    基本的なWebサイトは存在。しかしSSL非対応やレスポンシブ非対応が多い。基本的なオフィスツール(Word/Excel)は使用しているが、クラウドサービスは未導入。
  • 3
    レベル3:標準的
    Google WorkspaceやMicrosoft 365を導入済み。基本的なクラウドサービスを利用。Webサイトも一定のクオリティ。ただし業務特化型のDXツールは未導入の段階。
  • 4
    レベル4:積極的
    CRM/SFA、MA、会計ソフトなど業務特化型ツールを複数導入済み。API連携やデータ活用にも関心。ITリテラシーが高く、新しいツールの導入・切り替えにも抵抗が少ない。
  • 5
    レベル5:先進的
    自社開発やカスタム開発を行っている。AI/ML、データ基盤、DevOpsなど先端技術を活用。テクノロジースタックが公開されている場合も。既存ツールの高度化・統合ニーズ。
DX推進度5段階のレベル別特徴と営業アプローチ一覧図

3 レベル別:最適な営業アプローチ設計

DX推進度によって、営業メッセージ・チャネル・商材すべてを変える必要があります。

DX推進度最適な営業チャネル刺さるメッセージ提案すべき商材
レベル1(未着手)テレアポ・FAX・訪問「手間が省ける」「紙をなくせる」基本ツール(メール、クラウドストレージ)
レベル2(消極的)テレアポ・FAX「業務が楽になる」「コスト削減」グループウェア、会計ソフト、勤怠管理
レベル3(標準的)フォーム・テレアポ「売上アップ」「生産性向上」CRM/SFA、MA、業界特化ツール
レベル4(積極的)フォーム・メールDM「データ活用」「自動化」「連携」API連携、BI、自動化ツール
レベル5(先進的)フォーム・紹介・イベント「技術パートナーシップ」「スケール」インフラ、セキュリティ、AI/ML基盤

レベル1-2への営業の鉄則

DX未着手〜消極的な企業への営業では、IT用語を使わないことが最も重要です。「クラウド」「SaaS」「API」という言葉を使った瞬間に相手の理解を超えてしまいます。

  • 「毎日の手書き日報がスマホで3分になります」
  • 「請求書の郵送が不要になり、月10時間の業務が削減できます」
  • 具体的な時間削減効果コスト削減額を数字で伝える

レベル3-4への営業の鉄則

すでに基本的なITツールを導入している企業には、既存環境との連携ROI向上を軸にアプローチします。

  • 「御社で利用中の〇〇とAPI連携することで、データ入力が自動化されます」
  • 「同業他社では導入後3ヶ月で営業効率が40%向上しています」
  • 既存ツールのリプレイス提案よりも補完・強化の提案が受け入れられやすい

よくある失敗:DXレベル1の企業にレベル4向けのソリューションを提案する。レベル5の企業に初歩的なツールを提案する。DX推進度に合わないメッセージは、成約どころかアポ取得すら困難にします。

4 業界別DX推進度の傾向と営業戦略

DX推進度は業界によって大きな偏りがあります。業界ごとの傾向を把握することで、営業戦略の精度が向上します。

業界平均DXレベル分布の特徴営業のポイント
IT・通信4.2レベル4-5が大半技術的に深い提案が必要
金融・保険3.8大手は先進的、中小は標準セキュリティ・コンプライアンス重視
小売・EC3.5EC寄りは高い、実店舗は低いPOSレジ・在庫管理・EC連携
製造業2.8大手は積極的、中小は消極的生産管理・IoT・品質管理
医療・福祉2.5電子カルテ以外は遅れている予約管理・レセプト・介護記録
建設業2.2レベル1-2が6割以上施工管理・勤怠・電子受発注
不動産2.4仲介は低い、管理はやや高い顧客管理・電子契約・VR内覧
農林水産業1.8レベル1が過半数基礎ITから導入支援

戦略的インサイト

DX推進度が低い業界ほどIT導入の伸びしろが大きく、競合も少ない傾向にあります。建設業・不動産・医療福祉は、IT営業にとって「ブルーオーシャン」と言えるでしょう。

業界別DX推進度の傾向マップ

5 DXフィルターを使った営業リスト作成術

ListGeneのDXフィルターを使って、商材に最適なターゲットリストを作成する具体的な方法を紹介します。

SaaS企業の営業担当者向け検索例

検索クエリ例

「製造業の中堅企業(従業員50〜300名)、DX推進度が消極的〜標準的、関東圏、フォームあり」

→ DXに遅れているが規模はある製造業。業務効率化SaaSの有望ターゲット。

IT人材派遣の営業担当者向け検索例

検索クエリ例

「DX推進度が積極的〜先進的、全業種、従業員100名以上、全国」

→ DXを推進中でエンジニアリソースが不足している企業。人材ニーズが高い。

セキュリティ製品の営業担当者向け検索例

検索クエリ例

「金融・保険業、DX推進度が標準的〜積極的、従業員200名以上」

→ DXが進むほどセキュリティリスクが増大。投資意欲の高い金融業がターゲット。

6 DX推進度を活用した提案書の作り方

DX推進度が分かると、提案書のクオリティが格段に向上します。企業のDXレベルに合わせた提案書のフレームワークを紹介します。

提案書に含めるべき4つの要素

  1. 現状認識:ターゲット企業のDXレベルに基づいた現状分析。「御社は〇〇の点で業界標準に対してこの段階にあります」
  2. 課題の明確化:DXレベルに応じた具体的な業務課題の提示。レベル2なら「紙業務の非効率」、レベル4なら「データサイロの解消」
  3. ソリューションの提案:DXレベルに合った難易度のソリューション。飛び級させるのではなく、次のレベルへの段階的な移行を提案
  4. 同業界の成功事例:同じDXレベルから導入した企業の具体的な成果数値

成功のコツ:DX推進度を活用した提案は「御社のことを理解している」という信頼感を生みます。初回アプローチの段階で「御社のWebサイトを拝見し、〇〇な特徴がありました」と伝えるだけで、画一的な営業との差別化ができます。

DX先進企業が多いIT業界への営業は、IT業界の営業リスト作成ガイドをご覧ください。

DX推進度をABMのターゲット選定に活用する方法は、ABM実践ガイドをご覧ください。

7 まとめ:DX推進度で営業効率を最大化する

DX推進度は、営業リストに「業種」「規模」に次ぐ第3のフィルター軸を追加するものです。これにより、「なんとなく業界を選んでアプローチ」という従来型の営業から、「科学的にターゲットを選定してアプローチ」する次世代の営業に進化できます。

この記事のポイント

  • DX推進度5段階を理解し、レベル別に営業メッセージ・チャネル・商材を変える
  • DXレベルが低い企業ほど導入の伸びしろが大きく、ブルーオーシャン
  • 業界別DX傾向を把握し、商材とターゲット業界のマッチングを最適化
  • DXフィルターを活用した営業リスト作成でアポ率2.7倍の実績
  • DXレベルに合わせた提案書で「御社を理解している」信頼感を獲得

DX推進度フィルターで営業効率を最大化

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LG

ListGene編集部

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