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業界特化 2026.04.06 公開 読了 12分

IT業界の営業リスト作成ガイド:SaaS・SES・Web制作会社を効率的に開拓

IT業界は細分化が進み、SaaS・SES・受託開発・Web制作でビジネスモデルや意思決定プロセスが大きく異なります。本記事では、IT業界の構造を理解し、セグメント別に最適な営業リストの作成方法とアプローチ戦略を解説します。

ノートパソコンの企業リストと、クラウドやコード・データベースなどIT企業の業務を表すアイコンを並べたイメージ

この記事の結論

IT業界への営業では、業種だけでなく、採用状況・企業フェーズ・DX推進度などの条件も合わせて見ると、狙いを絞りやすくなります。SaaS・SES・Web制作それぞれの特性に合わせたアプローチ設計が重要です。

1 IT業界の構造を理解する:4つのセグメント

「IT業界」と一口に言っても、ビジネスモデルによって営業アプローチは大きく異なります。まずは主要4セグメントの特徴を理解しましょう。

セグメントビジネスモデル企業規模の傾向主な課題有効なアプローチ
SaaS企業月額課金型サービス提供スタートアップから大手まで幅広いCAC削減、チャーン対策フォーム営業・メールDM
SES企業エンジニア派遣・常駐中小〜中堅が中心エンジニア採用、単価向上テレアポ・フォーム営業
受託開発プロジェクト単位の開発小〜中規模が中心案件獲得、リソース平準化フォーム営業・紹介
Web制作Webサイト構築・運用小規模が中心差別化、案件単価向上フォーム営業

国内のSaaS市場の見通し

富士経済の調査(2026年10月1日発表)によると、国内の法人向けソフトウェア市場は2025年度に約3兆円、そのうちSaaS/PaaSは2026年度に約2兆6,000億円、2030年度には約3兆7,000億円になると予測されています(調査対象は52品目)。市場の動きを見ながら、営業先のIT企業を探していきましょう。出典:富士経済グループ(富士キメラ総研)「ソフトウェアビジネス新市場 2026年版」。

2 セグメント別の意思決定フローと攻略法

SaaS企業への営業

SaaS企業の意思決定者はCTO / VP of Engineering / プロダクトマネージャーが中心です。技術的な理解が深いため、初回アプローチでは具体的な課題解決の提案が求められます。

  • 技術ブログやプロダクトページを事前に調査して提案文をカスタマイズ
  • 「御社のプロダクトの〇〇機能に関連する課題を解決できます」という切り口
  • 問い合わせフォームを確認している企業が多いと考えられるため、フォーム経由の提案が届きやすい

SES企業への営業

SES企業は代表取締役が営業も兼務しているケースもあり、意思決定が速いことがあります。

  • エンジニア採用・育成に関するソリューションのニーズがある場合が多い
  • テレアポで代表者につながるケースもある
  • 採用に力を入れている企業は、採用関連の投資に前向きな可能性がある

受託開発・Web制作会社への営業

小規模な会社が多く、代表者への直接アプローチが有効な場合が多いです。

  • 自社サイトを整えている企業は、問い合わせの確認にも力を入れている可能性がある
  • 案件の波があるため、タイミングが重要
  • パートナーシップ提案が有効な場合も多い
IT企業はWeb上のコミュニケーションに慣れているため、フォームやメールでの連絡が受け入れられやすいと考えられます。一方、飛び込み営業やFAX DMは相性が良くない場合が多いでしょう(企業ごとに異なります)。
IT業界4つのセグメント構造と特徴比較図

3 IT企業にフォーム営業が向いている理由

IT業界の営業では、フォーム営業が有力な選択肢の一つです。その理由を5つ整理します。

  • 1
    問い合わせフォームの確認頻度が高い
    Webからの問い合わせを重視する企業が多く、フォーム経由の連絡も確認していることが多い。
  • 2
    テキストベースのコミュニケーションに慣れている
    Slack、GitHub Issue等テキスト文化が根付いており、文面での提案に対する抵抗が少ない傾向がある。
  • 3
    電話を嫌う文化がある
    エンジニア文化の企業では、電話で作業が中断されることを避けたい場合がある。
  • 4
    Webサイトの問い合わせフォームが充実している
    問い合わせフォームを設置している企業が多く、受付を通さずに担当部署へ届けやすい。ただし、営業目的の問い合わせを断る旨が書かれたフォームには送らない。
  • 5
    提案内容を社内で共有・検討しやすい
    テキストで届くため、Slack等で関係者に即座に転送・議論が可能。

4 IT業界向けリスト作成:フィルターの使い方

ListGeneでIT企業の営業リストを作成する際に活用したい主なフィルターを解説します。

業種フィルター

IT業界は「情報通信業」の大分類に含まれますが、ListGeneでは詳細業種まで絞り込みが可能です。

  • ソフトウェア開発 / パッケージソフト / クラウドサービス
  • システムインテグレーション(SI)
  • Web制作 / デジタルマーケティング
  • ITコンサルティング
  • SES / エンジニア派遣

規模フィルター

自社の商材に合わせて企業規模を選びます。ListGeneの企業規模ランクは、従業員数・資本金・売上高などからAIが総合判定したS〜Dの5段階です。

  • S・Aランク(大企業・中堅):大型案件を狙う場合。提案はROI重視で。
  • Bランク(中小優良):代表者や担当役員に直接提案しやすい規模の企業が中心。
  • C・Dランク(小規模・零細):少人数の会社が中心。代表者への直接アプローチが基本。

地域フィルター

地域フィルターでは、都道府県から市区町村まで絞り込めます。リモートワークの普及で、地方にもIT企業があります。営業エリアや対応できる範囲に合わせて、全国での検索と地域を絞った検索の両方を試してみましょう。

IT企業の一覧を絞り込んで3つのグループに分け、フォーム・電話・メールのそれぞれの連絡手段へ進めるイメージ図

5 DXフィルターでIT企業を深掘りする

IT企業に営業する際、意外と重要なのがターゲット企業自身のDX推進度です。IT企業でもDX推進度には差があります。

DX推進度IT企業の傾向(目安)営業アプローチ
先進的ITツールの活用や自社開発に積極的な傾向技術パートナーシップ提案
積極的主要なツールを活用している傾向効率化・高度化の提案
標準的基本的なツールは利用している傾向次のステップの提案
消極的従来のシステム・手順に頼っている傾向移行支援・モダナイゼーション提案
未着手紙・電話中心の業務が残っている傾向基礎的なIT化支援提案

IT企業だからDXが進んでいるとは限らない:SES企業や小規模受託開発会社の中には、自社の業務効率化が後手に回っている企業もあります。そうした企業は、IT関連ツールの導入ニーズがある可能性があります。なお、ListGeneのDX推進度は、WebサイトのデジタルレベルをAIが5段階で評価した目安で、社内の実態とは異なる場合があります。

6 IT業界向け営業リストの検索例とテンプレート

ListGeneのAI検索を使って、IT業界の営業リストを作成する具体的な検索例を紹介します。

検索例1:SaaS企業全般

検索クエリ例

「東京都のSaaS企業、従業員20名以上100名以下、BtoB向けサービスを提供、成長期」

検索例2:Web制作会社

検索クエリ例

「Web制作・デジタルマーケティング会社、関東圏、フォームあり」

検索例3:SES企業(採用支援の営業向け)

検索クエリ例

「SES事業・エンジニア派遣、全国、従業員50名以上、DX推進度が消極的〜標準的」

IT企業のDX推進度を活用した深掘りアプローチは、DX推進度を活用した営業戦略をご覧ください。

IT業界で効果的なフォーム営業の詳細は、フォーム営業の文面テンプレート3パターンをご覧ください。

7 まとめ:IT業界を効率的に開拓するために

IT業界はセグメントごとに特性が大きく異なるため、一律のアプローチではなくセグメント別の戦略が必要です。

この記事のポイント

  • IT業界はSaaS・SES・受託・Web制作の4セグメントで攻略法が異なる
  • IT企業にはフォーム営業が向いている場合が多い。電話を避けたい文化にも配慮
  • 業種・規模・地域のフィルターを組み合わせて精度の高いリストを作成
  • IT企業でもDX推進度に差がある。自社のDXが遅れている企業は有望なターゲットになる場合がある
  • ListGeneのAI検索で自然言語によるIT企業リスト作成が可能

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