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営業屋Sales Innovation
Expert Insight PUBLISHED: 2026.10.24

問い合わせ後のフォローメールの書き方と例文
BtoBで返信をもらう送り方

この記事の3つの要点

  • 1

    フォローメールは売り込みではなく、相手が起こした問い合わせや資料請求、商談という「用件の続き」として書くと読まれやすくなります。お礼・要点・次の一歩・連絡先の4つを1通にそろえ、件名で用件と差出人が分かるようにしておきましょう。

  • 2

    送る時期や回数に、どの会社にも当てはまる決まった日数はありません。相手の状況と反応を手がかりに時期を決め、返事が無いときにどこで区切るかを社内で先に決めておくと、しつこくならずに済みます。

  • 3

    配信停止や「今後の連絡は不要」と伝えられたら、それ以降は案内を送らないのが基本です。問い合わせへの返事と広告・宣伝のためのメールとでは特定電子メール法上の扱いが分かれ、受け取った氏名やメールアドレスは個人情報として利用目的の範囲で扱う必要があります。

二つのビルを結ぶ光の弧の上を赤く光る封筒が進み、反対側から返事を表す矢印が戻ってくる様子を描いたイメージ

問い合わせや資料請求をもらったあと、あるいは商談を終えたあとに送るフォローメールは、いざ書こうとすると、何をどこまで書けばよいのか、いつ送ればよいのか、返事が無いときにもう一度送ってよいのかと迷う場面が少なくありません。フォローメールは、相手が自分から起こした問い合わせや資料請求、商談という用件の続きとして書くと、売り込みの印象が薄れ、返事をもらいやすくなります。この記事では、BtoBの担当者が問い合わせ後に送るフォローメールについて、書き方の型と件名の付け方、場面別の例文、送る時期と回数の考え方、送らない方がよい場面と法律の考え方、送る前の確認の表までを順に整理します。

フォローメールとは|問い合わせ後に送るメールの役割と場面ごとの目的

フォローメールとは、問い合わせ、資料請求、展示会での名刺交換、商談などで相手と接点ができたあとに、その続きとして送るメールのことです。目的は、相手の疑問に答え、次に何をすればよいかを示して、検討を前に進めることにあります。初めて送る営業メールとは違い、相手にも「自分が問い合わせた」「話を聞いた」という覚えがあるので、その覚えにつながる書き方をすれば、読んでもらえる見込みは大きく変わります。

ただし、同じフォローメールでも、場面によって相手の状況は違います。返事を待っている相手もいれば、資料を読んでいる途中の相手や、すでに結論を出し終えた相手もいます。まずは場面ごとに、そのメールで何を果たすのかを整理しておきましょう。

場面相手の状況メールの目的次の一歩の例
問い合わせへの最初の返信質問への答えを待っている聞かれたことに正確に答える回答で足りたかの確認、必要なら説明の場の提案
資料請求のあと情報を集め、比べている途中資料を届け、読み方の手がかりを渡す気になる点の質問を受け付ける、説明の場の提案
展示会で名刺を交換したあと多くの会社と話し、記憶が混ざりやすい会場で話した内容を思い出してもらう約束した資料の送付、話の続きの提案
商談のあと社内で話し合う材料を求めている話した内容と双方の宿題を文章で残す宿題の回答の期日、次の打ち合わせの日程
返事が無いとき理由は様々で、こちらからは分からない負担をかけずに状況を確かめる一言で返せる選択肢、区切りの連絡
見送りになったあと結論を出し終えているお礼を伝え、関係を気持ちよく閉じる原則なし(相手が望む場合のみ次の時期を決める)

売り込みではなく「相手の用件の続き」として書く

フォローメールで避けたいのは、相手の用件と関係のない売り込みを前に出すことです。質問への答えより先にキャンペーンの案内を長々と書けば、相手は自分の質問が読まれたのかどうか分からなくなります。相手が知りたいことに先に答え、役に立つ情報があれば短く添えるという順番を守りましょう。後の章で触れるように、問い合わせへの返事と広告や宣伝を目的としたメールとでは特定電子メール法の上でも扱いが分かれるので、用件の続きとして書くことは、送ってよい範囲を見誤らないためにも役に立ちます。

この記事で扱う範囲

本記事は、相手との接点ができたあとに1通ずつ送るフォローメールに絞って、どう書き、いつ送り、どこで止めるかを説明します。すぐには検討に進まない見込み客との関係を時間をかけて育てる考え方は「リードナーチャリングとは?BtoBで見込み客を商談化する手法」で、問い合わせから受注までの流れのどこで止まっているかを見つける考え方は「商談化率・受注率を上げる営業プロセス設計の教科書|歩留まり改善とボトルネック特定」で、複数の会社にまとめてメールを送るときのリストの選び方は、リスジェネのコラム「メールDM営業の成功法則:開封率・返信率を最大化するリスト選定と配信テクニック」で整理しています。

封筒の印が入った光る丸が一本の線で横に並び、そのうちの一つだけが赤く光っている様子を描いた図
1通ずつのメールを、相手とのやり取りの流れの中に置いて考える

フォローメールの書き方の型|お礼・要点・次の一歩・連絡先の4つ

場面が違っても、フォローメールの骨組みはおおむね共通しています。お礼、要点、次の一歩、連絡先の4つを、この順番で1通にそろえておくと、相手は上から読むだけで、何のメールで、自分は何をすればよいのかが分かります。

部分書くこと気をつけること
宛名と名乗り相手の会社名・部署名・氏名と、自分の会社名・名前社名や氏名の漢字を、問い合わせの記録や名刺と照らし合わせる
お礼何に対するお礼か(問い合わせ・資料請求・商談の時間)決まり文句だけで終わらせず、相手がしてくれたことを一言で示す
要点質問への答え、送る資料、商談で決まったこと1通で扱う用件を絞り、長くなるときは箇条書きにする
次の一歩相手にお願いしたいこと、こちらがすること、その期日返事が要るのか要らないのかをはっきり書く
連絡先と署名会社名・部署名・氏名・電話番号・メールアドレス今後の案内が不要な場合の伝え方も添えておくと親切

お礼は「何に対するお礼か」を具体的に

「お問い合わせいただきありがとうございます」だけでなく、「〇〇の料金についてお問い合わせいただき」のように、相手が何をしてくれたのかを一言で示すと、相手はすぐに自分の用件のメールだと分かります。商談のあとなら、話の中で印象に残ったことを一つ添えると、ひな形をそのまま送ったのではないことが伝わります。お礼は二、三行にとどめ、本題を下に押しやらないようにしましょう。

要点は相手の用件に答えることを先に

要点では、質問への答えや送る資料、商談で決まったことを書きます。すぐに答えられることと確かめてから答えることは分けて書き、1通で扱う用件は一つか二つに絞りましょう。用件が多いと、相手はどれに返事をすればよいのか迷い、返事が遅れがちです。添付がある場合は、どこを見てほしいのかも本文に書いておくと、相手が社内に転送するときにも役に立ちます。

次の一歩は、相手が選ぶだけで済む形にする

「ご検討のほどよろしくお願いいたします」で終えると、相手は何をすればよいのかが分からず、返事をしないまま時間がたちがちです。打ち合わせを提案するなら候補の日時をいくつか挙げ、感想を聞きたいなら「気になった点があれば一言ご返信ください」と書くなど、相手が選ぶか一言返すだけで済む形にしましょう。返事が要らないメールなら「ご返信には及びません」と書いておくと、相手の手間を減らせます。

連絡先と署名、案内が不要なときの伝え方

署名には会社名、部署名、氏名、電話番号、メールアドレスを入れ、担当者が不在のときの代表の窓口も併記しておくと親切です。今後もお知らせを送る可能性があるなら、「今後のご案内が不要な場合は、このメールにその旨をご返信ください」と添えておくと、相手は気兼ねなく断れます。広告や宣伝のためのメールにあたる場合に法律で求められる表示は、後の章で確かめてください。

夜のオフィスで、窓の外の街明かりを背にした女性がノートパソコンに向かってメールを書いている様子
送る前に、宛名・要点・次の一歩を読み返してから送る

フォローメールの件名の付け方|開く前に用件と差出人が分かるようにする

受け取る側は、件名と差出人の名前を見て、開くかどうか、いつ読むかを決めます。フォローメールの件名は、目を引く言葉を工夫するよりも、何の用件で、誰から届いたのかが開く前に分かることを優先しましょう。

件名に入れる3つの要素

件名には、【 】などで用件の種類を示す言葉、相手がしてくれたこと(問い合わせ・資料請求・商談)、自分の会社名か名前の3つを入れると、受信箱の中で見つけやすくなります。長い件名は一覧で後ろが切れるので、大事な言葉を前に置きましょう。

場面件名の例
問い合わせへの最初の返信【ご回答】〇〇についてのお問い合わせ(株式会社△△)
回答までに時間がかかるとき【受付のご連絡】〇〇についてのお問い合わせ(株式会社△△)
資料請求のあと【資料送付】〇〇のご請求ありがとうございます(株式会社△△)
展示会のあと【〇〇展のお礼】お話しした〇〇の資料をお送りします(株式会社△△ 山田)
商談のあと【本日のお礼】〇〇のお打ち合わせの内容と今後の進め方(株式会社△△ 山田)
返事が無いとき【ご確認】〇月〇日にお送りした〇〇のお見積もりについて(株式会社△△ 山田)
見送りになったあと相手からのメールに返信する形で送り、件名は変えない

やり取りの続きは件名を変えず、誤解を招く言葉は使わない

やり取りが続いている場合は、件名を変えずに返信の形で送ると、相手のメールソフトで同じ話題としてまとまり、前の内容をたどりやすくなります。反対に、新しい話題を過去のメールへの返信の形で送ったり、「重要」「至急」など相手を急がせる言葉を事実と違う場面で使ったりするのは控えましょう。中身との落差が大きければ次から開いてもらえなくなり、迷惑なメールと受け取られる原因にもなります。まだ接点のない相手に送る営業メールの件名の考え方は、「【BtoB】営業メールの件名の書き方|ダメな件名の特徴とテンプレート例文」でまとめています。

場面別のフォローメールの例文|問い合わせ・資料請求・展示会・商談・返事が無いとき・見送り

ここからは、場面ごとに、そのメールの目的と例文、書くときのポイントを紹介します。例文の〇〇や△△は自社と相手に合わせて置き換え、相手の問い合わせの中身や商談で話したことを一言でも加えて送ってください。

① 問い合わせへの最初の返信

目的は、聞かれたことに正確に答えることです。答えを急ぐあまり確かめていないことを書くと、後で訂正することになり、かえって信頼を損ねます。すぐに答えられない質問が含まれている場合は、まず受け付けたことと回答の目安を伝え、回答は確かめてから送るという二段階にすると、相手を待たせすぎずに済みます。

例文|問い合わせへの回答

件名【ご回答】〇〇についてのお問い合わせ(株式会社△△)

株式会社〇〇
〇〇様

このたびは、弊社の〇〇についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。株式会社△△の山田と申します。
お尋ねいただいた点について、下記のとおりご回答いたします。

■〇〇は利用できますか
はい、ご利用いただけます。設定の手順は、添付の資料の「〇〇の設定」の項にまとめております。
■料金はどのように決まりますか
ご利用の規模によって変わるため、お見積もりをお送りいたします。ご利用を予定している部署と、おおよその人数をこのメールにご返信いただけますでしょうか。

そのほかご不明な点があれば、お気軽にお知らせください。

(署名)

すぐに答えられないときの受付の連絡は、件名を「【受付のご連絡】〇〇についてのお問い合わせ」とし、本文はお礼のあとに「お尋ねの〇〇については、担当の部署に確認のうえ、〇月〇日(〇)までにご回答いたします」と書くだけで十分です。

② 資料請求のあと

目的は、頼まれた資料を確実に届け、読み方の手がかりを渡すことです。資料請求をした相手は、複数の会社の資料を比べている途中であることも多く、届いた資料をすぐに読むとは限りません。資料を送った直後に打ち合わせを強く勧めるよりも、見てほしい場所を短く案内し、資料を読んだあとに聞きたくなりそうなことを先回りして書いておくほうが、返事につながりやすくなります。

例文|資料請求へのお礼と資料の送付

件名【資料送付】〇〇のご請求ありがとうございます(株式会社△△)

株式会社〇〇
〇〇様

このたびは、〇〇の資料をご請求いただき、ありがとうございます。株式会社△△の山田と申します。
ご請求の資料を添付にてお送りいたします。

ご検討の際には、とくに次の項をご覧いただくと、御社に合うかどうかを判断しやすいかと存じます。
・料金の決まり方(「料金」の項)
・導入までの流れと、御社でご準備いただくこと(「導入の流れ」の項)

資料をご覧になって気になった点があれば、このメールに一言ご返信いただければ、担当からご説明いたします。オンラインでのご説明をご希望の場合も、ご都合のよい日時をお知らせください。

なお、今後のご案内が不要な場合は、このメールにその旨をご返信ください。

(署名)

書くときのポイント

  • ・見てほしい場所と、読んだあとの質問の受け付け方を書いておく
  • ・このあとセミナーやお知らせの案内を続けるなら、資料請求のときに受け取りの同意をもらっているかを、後の章の法律の考え方で確かめる

③ 展示会で名刺を交換したあと

目的は、会場で話した内容を思い出してもらい、約束した資料や話の続きにつなげることです。展示会では、相手は多くの会社と名刺を交換しているので、会社名だけでは誰だったかを思い出してもらえないことがあります。会場で話した話題や相手が関心を示した点を一言入れ、「資料をお送りします」と約束していたなら、その約束を果たすことを本文の中心にしましょう。

例文|展示会のお礼と約束した資料の送付

件名【〇〇展のお礼】お話しした〇〇の資料をお送りします(株式会社△△ 山田)

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

先日の〇〇展では、弊社のブースにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。株式会社△△の山田です。
その際にうかがった、〇〇の作業に時間がかかっているというお話について、弊社の〇〇での進め方をまとめた資料をお送りいたします。

御社に合うかどうか、あらためて詳しくお話しできればと考えております。ご関心がございましたら、ご都合のよい日時をお知らせいただけますでしょうか。

今後のご案内が不要な場合は、このメールにその旨をご返信ください。

(署名)

④ 商談のあと

目的は、話した内容と、双方の宿題を文章で残すことです。商談のあとのメールは、相手が社内で説明するときの材料にもなります。話した内容の要点、こちらが持ち帰った宿題とその回答の期日、相手にお願いしたことを箇条書きにしておくと、相手はそのまま上司や関係者に転送でき、聞き違えがあれば早めに正してもらえます。

例文|商談後のお礼と内容のまとめ

件名【本日のお礼】〇〇のお打ち合わせの内容と今後の進め方(株式会社△△ 山田)

株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

本日はお忙しいところ、お時間をいただき、ありがとうございました。株式会社△△の山田です。

本日の内容を、下記のとおりまとめました。認識に違いがございましたら、お知らせください。

■お話しした内容
・現在の〇〇の進め方と、お困りの点
■弊社からお送りするもの
・お見積もり(〇月〇日(〇)までにお送りします)
■御社にご確認をお願いしたいこと
・ご利用を予定している部署と、おおよその人数

次回は、お見積もりをご覧いただいたうえで、〇月〇日(〇)または〇月〇日(〇)にお打ち合わせができればと考えております。ご都合をお聞かせいただけますでしょうか。

(署名)

⑤ 返事が無いとき

目的は、相手に負担をかけずに状況を確かめることです。返事が無い理由は、後回しになっている、検討が止まっている、メールが埋もれているなど様々で、送る側からは分かりません。返事を責める書き方は避け、前回の要点を短く繰り返して、相手が一言で返せる選択肢を示しましょう。「今回は見送る」も選べるようにしておくと、関心がない相手も断りやすくなります。

例文|状況の確認

件名【ご確認】〇月〇日にお送りした〇〇のお見積もりについて(株式会社△△ 山田)

株式会社〇〇
〇〇様

お世話になっております。株式会社△△の山田です。
〇月〇日にお送りした〇〇のお見積もりを、念のため再度添付いたします。
ご検討の状況に合わせて、次のいずれかを一言お知らせいただけますと幸いです。
・内容について質問がある
・社内で検討中のため、〇月ごろにあらためて連絡がほしい
・今回は見送る

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

(署名)

何度か連絡しても反応がない場合は、こちらからの連絡はいったん控えると伝える区切りのメールを1通送り、そこで止めます。区切りのメールは、お詫びと、連絡をもらえれば対応できることを伝えるだけの短いものにしましょう。

例文|区切りの連絡

件名【ご連絡】〇〇のご提案について(株式会社△△ 山田)

株式会社〇〇
〇〇様

株式会社△△の山田です。ご多忙のところ、〇〇のご提案について何度もご連絡し、失礼いたしました。
こちらからのご連絡は、これでいったん控えさせていただきます。ご検討の機会がございましたら、このメールにご返信いただければ、あらためてご説明いたします。

(署名)

⑥ 見送りになったあと

目的は、お礼を伝え、関係を気持ちよく閉じることです。見送りの連絡をくれた相手に、引き止めの提案を重ねるのは控えましょう。お礼を伝え、差し支えなければ見送りの理由を聞かせてほしいとお願いする程度にとどめます。相手が「時期が来たらまた」と書いてきた場合に限って、いつごろ連絡してよいかを確かめ、「今後の連絡は不要です」とあれば、それ以降は案内を送らないようにします。

例文|見送りの連絡へのお礼

件名相手からのメールに返信する形で送り、件名は変えない

株式会社〇〇
〇〇様

株式会社△△の山田です。このたびは、〇〇のご検討にお時間を割いていただき、ありがとうございました。今回は見送りとのこと、承知いたしました。

差し支えなければ、見送りの決め手となった点を一言お聞かせいただけますと、今後の参考になります。ご回答いただかなくても構いません。

また機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

(署名)

フォローメールを送る時期と回数|日数を決め打ちせず、相手の反応で決める

フォローメールを「何日後に送るべきか」「何回まで送ってよいか」は多くの担当者が気にする点ですが、業種や商材、相手の社内での決め方によってちょうどよい間隔は変わるため、どの会社にも当てはまる決まった日数や回数はありません。ここでは、時期と回数を決めるときの手がかりを整理します。

送る時期は「相手が今どうしているか」から考える

手がかりは、相手が今、返事を待っているのか、資料を読んでいるのか、社内で話し合っているのかという状況です。問い合わせへの返事はできるだけ早く、資料請求のあとの連絡は資料を読む時間を見込んで、商談のあとのまとめは話した内容を相手が覚えているうちに送るのが基本になります。

場面早めに送りたい理由間をあけたい理由時期を決める手がかり
問い合わせへの最初の返信相手が答えを待っている確かめずに答えると訂正が必要になるすぐ答えられなければ受付の連絡を先に送る
資料請求のあとの連絡関心があるうちに疑問に答えたい資料を読む時間が要る資料の分量、相手が問い合わせで書いた検討の時期
商談のあと話した内容を覚えているうちに残したいとくになし商談の中で約束した期日、相手の社内の会議の予定
返事が無いとき埋もれている場合は早めに気づいてもらいたい催促が続くと相手の負担になる前回のメールで示した期日、相手の繁忙期や休業日
見送りのあとお礼は早めに伝えたい次の連絡は相手が望む場合だけ相手が示した「次に検討する時期」

相手が示した時期と、相手の営業日を手がかりにする

いちばん確かな手がかりは、相手自身が示した時期です。「来期に向けて検討している」「〇月の会議で決める」といった言葉があれば、その時期から逆算して連絡の予定を立て、商談の中で次の連絡の時期を相手と決めておけば迷うこともありません。相手の休業日や決算の前後など忙しくなりそうな時期を避け、深夜や休日に書いたメールは予約送信で相手の営業時間に届くようにする配慮も役に立ちます。

回数は先に決め打ちせず、相手の反応を見て決める

連絡の回数についても、どの会社にも当てはまる正解はありません。大切なのは、相手の反応を見て次の一歩を変えることと、反応が無い場合にどこで区切るかを社内で先に決めておくことです。反応ごとの次の一歩を整理すると、次のようになります。

相手の反応次の一歩
前向きな返事があった打ち合わせや見積もりなど次の段取りに進む
時期を示して「今は検討していない」と返事があったその時期に連絡してよいかを確かめ、それまでは案内を控える
質問だけが返ってきた質問に答えることを優先し、提案は相手が求めたときにする
返事が無い選択肢を示した確認のメールを送り、社内で決めた区切りに来たら区切りのメールで終える
見送りの連絡があったお礼を伝え、相手が望まない限り連絡を控える
配信停止や「今後の連絡は不要」との連絡があったそれ以降は案内を送らない。受け付けたことを伝える場合も案内は含めない

送った記録を残し、社内で重ねて送らない

営業担当、問い合わせの窓口、マーケティングの担当がそれぞれ別にメールを送っていると、相手からは同じ会社から何通も届いているように見えます。顧客管理の仕組みや共有の表に、送った日、内容、反応、次の予定を残しておけば、担当が替わっても重ねて送ることを防げます。問い合わせへの対応やその後のフォローを社内の誰が受け持つかという役割分担の考え方は、「インサイドセールス立ち上げガイド|KPI設計と歩留まり改善」で整理しています。

向かい合う二つの水晶のような形の間を、光の粒の流れがつないでいる様子を描いた抽象的なイメージ
相手の反応に合わせて間をあけ、断られたら送らない

フォローメールを送らない方がよい場面|配信停止を頼まれたとき・相手の状況が変わったとき

相手が連絡を望んでいないことがはっきりしている場面や、送ると相手を困らせてしまう場面では、送らないことがいちばんよい対応になります。

場面送らない方がよい理由代わりにすること
配信停止や「今後の連絡は不要」と伝えられた(見送りの連絡に書かれていた場合を含む)相手がはっきり断っている。広告・宣伝のメールなら、特定電子メール法も受信拒否した相手への送信を禁じている記録して停止の一覧に入れ、一斉配信と個別のメールの両方に反映する
問い合わせの用件が営業と関係ない(採用への応募、製品のサポートの依頼、取引先からの事務連絡など)相手は営業の案内を求めていない用件にだけ答え、営業の案内の送り先に入れない
担当者が異動・退職したと分かった後任の方は問い合わせをしていない後任の方に連絡してよいかを確かめ、勝手に宛先を替えて案内を続けない
個人のお客様からの問い合わせだったBtoB向けの案内は求めと合わず、個人への電子メール広告には特定商取引法も関わる個人のお客様向けの決まりに沿って対応する

配信停止を頼まれたときの手順

配信停止の依頼を受け取った人が一人で処理して終わりにすると、別の担当や一斉配信の仕組みから案内が届いてしまうことがあります。次の手順を社内の決まりにしておきましょう。

STEP 01

その日のうちに記録する

誰から、いつ、何を止めてほしいと言われたのかを記録します。「すべての案内」なのか「セミナーの案内だけ」なのかで止める範囲が変わるので、相手の言葉をそのまま残しておくと確かです。

STEP 02

停止の一覧に入れ、送る仕組みのすべてに反映する

一斉配信の仕組みの停止設定と、営業担当が個別に送るときに確かめる一覧の両方に反映します。片方だけでは、もう片方から届いてしまいます。

STEP 03

受け付けたことを伝える場合は、案内を含めない

受け付けたことを伝える場合は、短いお礼とお詫びにとどめ、新しい案内や引き止めの提案は書きません。

STEP 04

社内に共有し、記録を引き継ぐ

担当の交代やリストの作り直しで抜け落ちないよう、記録は捨てずに引き継ぎます。案内を再開するかどうかは、相手の意思を確かめてから決めましょう。

例文|配信停止の受付

件名相手からのメールに返信する形で送り、件名は変えない

株式会社〇〇
〇〇様

株式会社△△の山田です。ご連絡いただき、ありがとうございます。
今後のご案内の送付を停止いたしました。これまでご案内をお送りし、お手数をおかけいたしました。

(署名)

フォローメールと法律の考え方|特定電子メール法と個人情報保護法

フォローメールの多くは相手の用件に答えるやり取りですが、内容や送り方によっては法律が関わります。ここでは、条文と官公庁の資料をもとに、押さえておきたい考え方を整理します。

広告・宣伝のためのメールは特定電子メール法の対象

特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)は、営利を目的とする団体や営業を営む個人が、自己または他人の営業について広告や宣伝を行うための手段として送るメールを「特定電子メール」と定めています(同法第2条第2号)。特定電子メールは、原則として、あらかじめ送信に同意した相手などにしか送れません(同法第3条第1項)。総務省「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント」は、同意なしに送れる例外として、取引関係にある者、名刺などの書面により自分のメールアドレスを通知した者、メールアドレスをインターネットで公表している者(個人の場合は営業を営む場合に限る)に送る場合などを挙げていますが、公表とあわせて広告や宣伝のメールを送らないよう求める旨が公表されている場合は、同意なく送ることはできないとしています(同法施行規則第3条)。

問い合わせへの返事と、広告・宣伝のためのメールの違い

総務省と消費者庁の「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」は、取引上の条件を案内する事務連絡などで、広告や宣伝の内容を含まず、広告や宣伝のウェブサイトへの誘導もしないメールを、特定電子メールに当たらないものの例に挙げています。また、同法施行規則第6条は、広告や宣伝以外を主な目的として送るメール(受信する人の意思に反しないものに限る)に広告や宣伝が付随的に含まれる場合などを、受信拒否の通知を受けたあとでも送れる例外と定めており、同ガイドラインはその例として、契約の前段のやりとりとして顧客から行われる問い合わせへの返信などに、付随的に広告や宣伝が含まれる場合を挙げています。

こうした整理からは、相手の問い合わせに答えるメールは、広告や宣伝を目的とするメールとは位置づけが異なると読めます。一方で、用件を離れて新しいサービスの紹介やセミナーの案内などを送るようになれば、広告や宣伝のためのメールにあたりうるので、同意を得ているか、例外にあたるか、表示の義務を守っているかを確かめる必要が出てきます。営業屋が公開している「フォーム営業マナー基準v1を公開|迷惑にしない10のチェックリスト」でも、相手からの返信はその用件への返答であって、広告や宣伝のメールへの包括的な同意とは限らないという考え方を示しています。

資料請求のフォームで案内の同意をもらう場合

資料請求のフォームでお知らせやメールマガジンの受け取りに同意をもらう場合について、同ガイドラインは、通常の人であれば広告や宣伝のメールが送られることを認識できる形で説明し、賛成の意思表示を受けることを求めており、極めて小さな文字で書いたり長い規約の奥に書いたりするだけでは、認識できるように表示されているとはいえないとしています。同意のチェック欄も、あらかじめチェックを入れておかない形(デフォルトオフ)が、可能な場合には推奨されています。同意を受けた場合は、同意を証する記録の保存も必要です(同法第3条第2項)。

表示の義務と、受信拒否への対応

特定電子メールを送るときは、送信者の氏名または名称や、受信拒否の通知を受けるためのメールアドレスまたはURLなどを表示する必要があり(同法第4条)、同法施行規則第9条は、受信拒否の通知ができる旨、送信者の住所、苦情や問い合わせを受け付ける電話番号などの連絡先も表示する事項として定めています。そして、受信拒否の通知を受けた相手には、その意思に反して特定電子メールを送ってはいけないと定められています(同法第3条第3項)。総務省の「法律のポイント」は、受信拒否の通知を受けた際には、後日争いになることを避けるため、その記録を保存するよう呼びかけています。

問い合わせや資料請求で受け取った個人情報の扱い

個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」は、法人そのものの情報は個人情報にあたらない一方で、役員や従業員に関する情報は個人情報にあたると説明しています。問い合わせや資料請求のフォームで受け取る担当者の氏名や、氏名と結びついたメールアドレスも個人情報として扱う必要があり、同ガイドラインは、入力画面に打ち込んでもらう形などで本人から直接取得する場合は、あらかじめ利用目的を明示しなければならないとしています(個人情報保護法第21条第2項)。また、本人の同意なく、特定した利用目的の達成に必要な範囲を超えて扱ってはならないとされています(同法第18条第1項)。フォームの近くに、回答、資料の送付、今後のご案内など何に使うのかを示しておくと、どこまでフォローメールを送るかも判断しやすくなります。

展示会などで交換する名刺について、同ガイドラインは、利用目的の明示の義務(同法第21条第2項)は課されないものの、公表または通知(同条第1項)は必要としたうえで、一般の慣行として名刺を交換し、その利用目的が今後の連絡や、所属する会社の広告宣伝のための冊子や電子メールの送付であるような場合を、取得の状況からみて利用目的が明らかであると認められる場合(同条第4項第4号)の例に挙げています。

個人のお客様に送る場合

総務省の「法律のポイント」は、通信販売などの電子メール広告を個人に対して行う場合には特定商取引法の適用があるとしています。BtoBのつもりで受け付けた問い合わせの中に、個人のお客様からの問い合わせが混ざっている場合は、BtoB向けの案内を続けて送らないよう分けて扱いましょう。フォーム営業を含む営業活動全体の法律面の論点は、「フォーム営業は違法?利用規約・特商法・個人情報保護法の正しい理解」で整理しています。

ご注意:本記事は、条文と官公庁の資料をもとにした一般的な情報の整理であり、法律相談ではありません。法令の解釈や個別のケースの判断が必要な場合は、弁護士などの専門家にご相談ください。

フォローメールを送る前の確認の表|宛名・件名・次の一歩・送ってよい相手か

最後に、フォローメールを送る前に確かめたいことを表にまとめます。項目を短くしたものを社内のひな形の末尾に貼っておき、送信の前に目で追うだけでも、宛名の間違いや、送ってはいけない相手への送信を減らせます。

確かめること見るところ迷ったとき
宛名会社名・部署名・氏名の漢字、「株式会社」の位置問い合わせのフォームや名刺の記録と照らし合わせる
件名用件と差出人が開く前に分かるか、誤解を招く言葉がないか【 】で用件の種類を示し、会社名か名前を入れる
要点質問にすべて答えているか、確かめていないことを書いていないか確かめてから答える点は「確認のうえご連絡します」と分ける
次の一歩相手に何をしてほしいか、返事が要るかが分かるか候補の日時や選択肢を示す
添付付け忘れや、別の会社あての資料が混ざっていないかファイルの名前と本文の記載を見比べる
宛先To・CC・BCCの使い分け、ほかの会社のアドレスが見えていないか複数の会社に同じ内容を送るときも、1社ずつ送る
送ってよい相手か配信停止や「今後の連絡は不要」の記録がないか停止の一覧を確かめ、迷えば送らない側に倒す
社内の重複社内の別の担当がすでに連絡していないか顧客管理の記録を確かめ、窓口を一つにする
広告・宣伝にあたるか用件への返事を超えて、案内や宣伝を送ろうとしていないか案内を送るなら、同意の有無・例外・表示の義務を確かめる
署名と届く時間会社名・氏名・電話・メールがあるか、相手の営業時間に届くか深夜や休日に書いたものは予約送信を使う

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フォローメールは、相手との接点ができたあとのやり取りです。接点そのものを増やしたい場合に、当社の道具を使う方法を簡単にご紹介します。

営業屋のリスジェネ(ListGene)は、AIが分析した100万社超の企業データベースから、業種・地域・規模などで絞り込んで営業リストを作れるツールで、条件をAIに自然な言葉で伝えて検索することもできます。検索と閲覧は無料で、ダウンロードするときだけ1件3円(17件から)がかかり、初期費用と月額費用はかかりません。

相手の会社のホームページにある問い合わせフォームから最初の連絡を送るなら、アポジェネPROがあります。AIが1社ずつホームページを読んで文面を書き分け、問い合わせフォームに送るクラウド型のツールで、フォームで届かなければメール窓口へ自動で切り替えます。紹介ページでは、「営業お断り」と書かれたフォームには送らないこと、本文の末尾にオプトアウトのURLを自動で付ける機能も使えることが説明されています。料金は月額3,000円(税込)と、フォーム送信成功1件につき3円(税込)で、送信に失敗した分とメールでの補完は0円です。フォーム送信成功50件までは無料で試せ、お試しにクレジットカードの登録は不要です。

返事があれば、そこから先は本記事のフォローメールの出番です。ツールを使う場合も、送信するのはご利用いただく会社自身であり、特定電子メール法・個人情報保護法・送り先サイトの利用規約の確認は、利用者の側で行っていただく必要があります。

まとめ:フォローメールは、相手の用件の続きとして、お礼・要点・次の一歩・連絡先の4つをそろえて書き、件名で用件と差出人を伝えます。送る時期と回数は決まった日数に頼らず、相手が示した時期や反応で決めましょう。配信停止や「今後の連絡は不要」と伝えられたら送らないこと、用件を超えて案内を送るなら特定電子メール法の同意や表示を確かめること、受け取った個人情報を利用目的の範囲で扱うことも欠かせません。

よくある質問(FAQ)

Q.問い合わせへの最初の返信は、いつまでに送ればよいですか?

A.決まった期限はありませんが、問い合わせをくれた相手は答えを待っている状態なので、できるだけ早く送るほうが親切です。確かめが必要な質問が含まれていてすぐに答えられない場合は、まず受け付けたことと回答の目安を伝え、回答は確かめてから送る二段階にすると、相手を待たせすぎず、誤った回答を後から訂正することも避けられます。

Q.資料請求のあとのフォローメールは、何回まで送ってよいですか?

A.どの会社にも当てはまる決まった回数はありません。相手の反応を見て次の一歩を変え、返事が無い場合にどこで区切るかを社内で先に決めておきましょう。区切りに来たら、こちらからの連絡はいったん控えると伝えるメールで終えると、相手に負担をかけずに済みます。配信停止や「今後の連絡は不要」と伝えられた場合は、それ以降は案内を送らないのが基本です。

Q.商談後のお礼メールには、何を書けばよいですか?

A.時間を取ってもらったことへのお礼に加えて、話した内容の要点、こちらが持ち帰った宿題とその回答の期日、相手にお願いしたいこと、次の打ち合わせの候補を書きます。箇条書きにしておくと、相手が社内で説明するときにそのまま転送しやすくなり、認識の違いがあれば早めに正してもらえます。

Q.返事が無い相手に、もう一度メールを送るのは失礼になりませんか?

A.書き方に気を配れば、失礼にはなりにくいと考えられます。返事を責めるような書き方を避け、前回の要点を短く繰り返したうえで、「質問がある」「時期をあらためて連絡がほしい」「今回は見送る」のように、相手が一言で返せる選択肢を示しましょう。不要であればその旨を伝えてほしいと書いておくと、相手も断りやすくなります。

Q.資料請求をした相手に、メールマガジンやセミナーの案内を送ってもよいですか?

A.問い合わせや資料請求の用件に答えるメールと、広告や宣伝のためのメールとでは、特定電子メール法上の扱いが異なります。用件を離れて案内を送る場合は、資料請求のときに受け取りへの同意を分かりやすい形でもらっているか、名刺の交換や取引関係などの例外にあたるかを確かめ、送信者の名称や受信拒否の連絡先などの表示も必要です。受け取った個人情報を、明示した利用目的の範囲で扱うことも求められます。本記事は法律相談ではないため、個別の判断は専門家にご相談ください。

Q.配信停止を頼まれたら、どう対応すればよいですか?

A.その日のうちに記録し、一斉配信の仕組みの停止設定と、営業担当が個別に送るときに確かめる一覧の両方に反映します。受け付けたことを伝える場合は短いお礼とお詫びにとどめ、案内は含めません。広告や宣伝のためのメールについて、特定電子メール法は受信拒否の通知を受けた相手への送信を禁じており(同法第3条第3項)、総務省の資料は通知を受けた記録を保存するよう呼びかけています。

最初の接点づくりに

問い合わせフォームのある会社に、1社ずつ書き分けて送る

アポジェネPROは、AIが1社ずつホームページを読んで文面を書き分け、問い合わせフォームに送るクラウド型のフォーム営業ツールです。
料金は月額¥3,000+フォーム送信成功1件¥3(いずれも税込)。送信に失敗した分とメールでの補完は¥0で、フォーム送信成功50件まで無料で試せます。契約期間の縛りはありません。

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※ お試しにクレジットカードの登録は不要です。送信成功50件で自動的に止まり、勝手に課金されることはありません。送信先リストはListGene(100万社超の企業データベース)から作れます。

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